ボトックス注射1回目

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リハビリを効果的に進めるうえで、痙縮(手足のツッパリ)の治療のひとつである
ボトックス注射を行ったのでその経緯を書いていこうかなと思います。
コロナのワクチンで筋肉注射が痛そうとか最初のころ話題となってましたが
このボトックス治療は、そんなこと言ってられないぐら筋肉注射打ちまくりますので、
これからの人は覚悟してください(笑)。うそうそ。
打ってるところ見なければ全然痛くないので耐えれます!

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まず、痙縮(けいしゅく)ってそもそも何?

脳卒中でよくみられる運動機能障害の一つ。筋肉が緊張しすぎて、手足を動かしにくかったり、
勝手に動いてしまう状態のこと。手指が握ったままとなり開こうとしても開きにくい、
肘が曲がる、足先が足の裏側の方に曲がってしまうなどの症状がみられる。って書いてあります。
患者としての感覚からもそうだが、リハビリを受けながら感じる体の状態としては、
手足が体の内側に丸まる方向に力が入って、反対に反る方向に伸ばす方向の筋肉のほうが小さいので、
なかなか動かしづらく筋肉バランスが悪い状態。
この感覚がこの後のリハビリにおいても大事になってきている。

ボトックス注射ってなんだ?

ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌(食中毒の原因菌)が作り出す天然のタンパク質
(ボツリヌストキシン)を有効成分とする薬を筋肉内に注射する治療法です。
ボツリヌストキシンには、筋肉を緊張させている神経の働きを抑える作用があります。
そのためボツリヌストキシンを注射すると、筋肉の緊張を和らげることが出来るのです。
←これがボトックス注射。
ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染する危険性はありません。
って書いてあります。
ボツリヌス注射って聞くと、美容整形でしわ伸ばしとかのイメージだったんだけど
医療目的での使用があるんですね。って思った。
で、この注射を痙縮で突っ張ってる筋肉に直接注射して、緊張の高まりを押さえて、
その間にその対抗する筋肉(曲げる方の筋肉なら伸ばす方の筋肉)を鍛えることによって
筋肉の均衡を作り出すことで緊張してる筋肉を緩めるってのが目的。と理解している。。
あくまで、PTの説明からの私の解釈。。

ボトックス注射を進められた時の体の状態

主治医から、ボトックス注射っていう治療法があると説明され、
現在の自分の症状からこのような効果が期待できると説明を受ける。
実施の時期は、今後のリハビリの状態をみながら相談しましょうとのこと。
注意点は、一度打つと3カ月間隔を空けなければいけないこと。
また、これは打つ部位に関係なく必要とのことなので、手と足両方打つ場合は同時にしないと
3か月後にどちらかがなってしまうとのことで状態をみながら注射部位を決めて
一度に実施しましょうとのこと。

手首・指
画像ほど手首が曲がってないが、指は伸びないし、手首も背屈までは出来ない状態。
  
足首・指
まさに画像と同じような感じ。足踏みなどして緊張が高まるとこんな感じ。歩行も疲れてくると緊張が入ってこんな感じになる。緊張が高まると足の指が丸まるので非常に歩きづらい。
   

画像ほど上がらないが、リハビリ室2周(60m)程度歩くと曲がってくる感じ。意識すれば伸ばせる程度の緊張。

まずは、キシロカインでボトックス注射で効果があるかの調査

一度打つと3カ月間隔を空けなければいけないっていうルールのこともあり、
どの筋肉に打つとどれぐらい効果があるかってのを事前に確認するために、
ボトックスではなくキシロカインを打って効果を確認することがある。
キシロカインとは、歯医者で使う麻酔みたいなもので
注射後10分後ぐらいから効き始め30分ぐらいで効果がなくなるものです。
私の場合、指の動きが悪く開かなかったので、指の筋肉に何本も打って効果を確認してました。
注射のとき、注射個所の筋肉の確認のために電気針を使います。
注射針を刺したらそこで液を入れる前に電気を流して反応を見ながら最適なところを探します。
その時針をぐりぐり回すのでとても怖いそうです
(私は見るのが怖かったので遠くを見てましたが、リハビリ担当の子が青ざめてました・・・・)
そして最適なところで液を注入します。まー、痛くは無いんですけどね。。
 これを手を2回、脚を1回やって本番のボトックス注射に向かいました。
なんでこれまでに、計10か所以上ぶっ刺してます。。。

「手と足、同時にやる必要あるんだー」って何か所打つんだー!!

キシロカインでの効果確認が終わっていよいよボトックス注射の日が来た。
手首・指まわり4か所、足首まわりとふくらはぎで4か所、
まわり(上腕二頭筋)2か所で計10か所!!俺よく耐えた。。。
 
注射を打つとき私の主治医は、打つ前に「痛くないことはないですよー」って言ってから
針を刺していた。リハビリ担当の子と先生のあの言葉怖いよねーって話をしていて、
冷静に考えると「痛くないことはない=痛いってことじゃん」って話をしていて、
後日主治医にその話をすると、じゃーどういえばいいの?
というから「チクってします」って言うのがのがいいですよーって言ったら
その後はその言い方に変わった。
ほかの患者に対しても変わってたのでちょっとかわいく思えた。。。

効果はいつから?

ボトックス注射の効果は、キシロカインとは違い注射直後に効くものではない。
だいたい2日後ぐらいから効果が出始めるとのこと。
その間、リハビリ担当の子と「効いてきました?」って何回話したことか。。
2日経って効果が見え始める。顕著に分かったのが足の指の丸まりが無くなった。
裸足で歩くと必ず丸まってきた指が伸びたままで非常に歩きやすい!
あとは、手の指。反応が薄かった小指も動くようになってきた。
キシロカインでの事前確認の通りだ。その他も効果は出てるんだろうがまだわかりにくい。
ただ、緊張でのこわばりは確実に減ってるのでこの状態でリハビリをどんどん進めることが出来た。
そして2週間ぐらいで効果は安定してくるとのこと。
そのころにはバリバリリハビリ進めていたので安定ってのは良くわからず
むしろリハビリの効果が上がって日々進歩している感じだった。

効果はいつまで?2回目はいつ?

効果は、だいたい3カ月ぐらいから減り始めるとのこと。
ただし個人差もあるしその間のリハビリの効果で緊張が緩んでくることもあるので
なってみないとわからないとのこと。
ハビリの効果で2回目を打たない人もいるという希望を聞いたのでそうなりたいなーと切に願う!!
2カ月目ぐらいから主治医とリハビリ担当の子と緊張度合いを確認しているが、
今のところ大きくは上がって無く毎回ちょっとづつ緊張高くなってるかなー?程度で収まっている。
そろそろ4カ月なんで2回目やるかどうかの判断を主治医とすることになる。

この結果はまた別途。。。

まとめ

  • 痙縮とは脳卒中でよくみられる運動機能障害の一つ。
    筋肉が緊張しすぎて、手足を動かしにくかったり、勝手に動いてしまう状態のこと
  • ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌(食中毒の原因菌)が作り出す天然のタンパク質(
    ボツリヌストキシン)を有効成分とする薬を筋肉内に注射する治療法。
    ボツリヌストキシンを注射すると、筋肉の緊張を和らげることが出来るのです。
    ←これがボトックス注射。
  • ボトックス注射を打つときの注意点は、一度打つと3カ月間隔を空けなければいけないこと。
    手と足両方打ちたい時などは注意が必要。
  • 注射は筋肉注射で痛くは無いが、打つところは見ない方が無難。
    ぐりぐり動かすので結構ショッキングな絵柄らしい。。。
  • ボトックス注射の効果は、だいたい2日後ぐらいから効果が出始める
  • 効果は、だいたい3カ月ぐらいから減り始めるとのこと。
    ただし個人差もあるしその間のリハビリの効果で緊張が緩んでくることもあるので
    なってみないとわからないとのこと。
  • 2回目以降の必要性は、ひとそれぞれ。


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